胚盤胞移植のメリットって?

昨日は胚盤胞移植の妊娠率が高くなる数字のカラクリを説明しました。
そのつづきとして、「胚盤胞移植のメリットとは?」をお話しします。

子宮内膜の着床環境うんぬん、胚盤胞は着床寸前の状態だから、とかとか。いろいろ言われますが、最大のメリットは受精卵の選定にあると思います。

胚盤胞まで育つ確率は30~40%程と言われていますから、仮に誘発かけて5個採卵したとしても、胚盤胞にたどり着くのは1~2個。生命力のある受精卵が生き残ったということです。
それが分割初期の頃には、どれが生命力のある卵なのか見分けがつきません。
移植する受精卵の数の規制もありますから、移植するならなるべくいい卵を!ということで、生命力のある卵を選定できるというところが、胚盤胞移植の最大のメリットだと思います。
(別に胚盤胞移植を推奨してるわけではないですよ。初期胚移植に対して問題のない方は、やはり初期胚移植の方がいいと思います。個人的な意見として。)

でも5個も取れれば、1つは初期胚移植で、残りは凍結できたら凍結しましょう…
という展開もあるわけです。

もし採卵した卵が1個だったら?
悩みますよね。たまに、「どうするかお任せします。」なんてドクターから言われたりします。
どんなに説明してもらったって、自分で決めるのは難しいです^^;



ちなみに胚盤胞まで育てて凍結するのは、どんなメリットがあるのでしょうか?
凍結・融解は卵にとって負担です。施設間の凍結技術の差もあるといいます。
では、なぜわざわざリスクを背負って凍結するのでしょうか?

ひとつは、排卵誘発剤を使って卵胞の数が多くなると、それに伴いエストロゲンが高くなって移植に適さないということが言えます。

もうひとつは、hMGやスプレキュア、hCGなどの使用によって子宮内膜がかなりのダメージを受けているため、一度体を休ませて内膜の環境を調えてから移植したほうがいいということです。


移植のタイミングにしろ、凍結の問題にしろ、誘発の方法にしろ、どの選択肢をとってみても、メリット・デメリットがあり、どの方法がその人にとって最適かということを考えながら個別にプログラムを組んでいくんですね。
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by acure0038 | 2010-02-12 13:33 | 妊娠しやすい体作り
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