ウテメリンの功罪 -逆子治療において-

妊娠28週以降、胎児の頭が上、足が下にあると逆子(骨盤位)と判断されます。
あるいは横向き(横位)でも逆子(骨盤位)と扱いは同じです。

当院での治療において、ある条件下にある逆子ちゃんは限りなく100%に近い矯正率を達成しています。しかし、どうしても治せない場合、治しにくい場合があります。

どうしても治せないもののひとつは、物理的要因がある場合(臍帯が巻き付いているなど)。どうしようもありません。

もうひとつはウテメリンなどの張り止めの薬を処方されている場合。
逆子治療において最重要要素のひとつに、「お腹の張りとゆるみが適度にあること」が挙げられます。
ですが、張り止めの薬を処方されてしまうと、お腹はゆるみっぱなしとなり、赤ちゃんはなかなか回ることができません。
切迫早産であれば仕方ありませんが、「逆子を治すため」に処方される場合もあります。
お腹がゆるんでいた方が赤ちゃんが回りやすいだろうという医師の判断ですが、
当院のデータでは、お腹をゆるみっぱなしにされてしまうと、圧倒的に回りません。

医師の処方に対して口出しはできませんので、
「切迫でないならウテメリン出さないでほしいなあ」と願うばかりです。

ただ、逆子治療の重要ファクターはこれだけではありません。
治療に適切な時期があります。
養生法もしっかり守っていただきます。
お灸も自宅でちょこっとしていただきます。


先生によって考え方や方針はいろいろあるでしょうから、否定しているわけではありません。ただ今日は、普段言いにくいことをちょっぴり書いてみました。
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by acure0038 | 2010-12-15 20:53 | 妊娠・出産
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