プロラクチンと不妊症

プロラクチンというのは乳腺を刺激して乳汁を分泌させるように働くホルモンです。通常は妊娠や出産後高くなりますが、このホルモンの分泌が妊娠していないのに大量に分泌されてしまうようになったものを高プロラクチン血症といいます。

血中プロラクチンレベルは15ng/ml以下が正常とされています。しかし高プロラクチン血症と診断される人はかなりの高値を示し、多いときには100ng/ml以上になる人もいます。

プロラクチンは乳汁分泌を促進するだけでなく、卵巣の機能にブレーキをかけてしまい、卵胞ホルモン、黄体ホルモンのいずれも分泌を妨げてしまい、卵胞が育たず排卵障害が発生したり、高温期の体温が安定しない、甚だしい時には生理が来なくなったり、妊娠出産しないのに乳汁が出たりします。生理周期は正常でも基礎体温の低温期から高温期への移行期間が長すぎる場合や基礎体温の波動が大きい場合は、高プロラクチン血症あるいは潜在性高プロラクチン血症が疑われます。

甲状腺機能低下症も高プロラクチン血症の原因となります。甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンが少ないと甲状腺ホルモンをたくさん出そうとして脳が甲状腺に向かって命令を出します。この命令をするホルモンがTRHという視床下部から出るホルモンです。このTRHというホルモンが甲状腺以外にプロラクチンの分泌も刺激してしまうので、プロラクチンが高くなります。

検査ではプロラクチン値は正常なのに、夜だけプロラクチンが上昇したり、ストレスなどがかかったときにだけプロラクチンが高くなる人もいます。これを潜在性高プロラクチン血症といい、隠れた不妊原因の1つとしてあげられます。


さて、今回注意したいのは、基礎体温の波動が大きくジグザグな人、潜在性高プロラクチン血症かもしれない人。血液検査では異常値は出ないので、薬も処方されませんし、なんの対処もありません。潜在性高プロラクチン血症を調べるには新たにTRH負荷試験を行わなければなりません。
もし潜在性高プロラクチン血症だった場合、これを解決しなければなかなか妊娠には至りません。そうかもしれないと思った人は 「炒り麦芽」 などを飲んでみるのもいいでしょう。それで波動が小さくなれば良し。
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by acure0038 | 2008-07-05 16:38 | 妊娠しやすい体作り
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