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腎臓を守る食事

■ 腎臓の働き
腎臓は食事として摂取した、たんぱく質を体内で代謝・分解してできる老廃物や酸、身体に必要以上に摂取された余分な水分や食塩を尿へ排泄しているため、たんぱく質や食塩をとりすぎると、腎臓に過剰な排泄という負担をかけてしまいます。

■ 食事療法のポイント
・たんぱく質を控える  
・塩分を控える
・エネルギーは適正量を十分にとる
・カリウムの過剰摂取に気をつける
・状態によっては水分を制限する 


■ たんぱく質制限
体の3大栄養素として糖質、たんぱく質、脂質が挙げられます。糖質や脂質は体の中で燃焼すると水と二酸化炭素になり、腎臓や肺から排泄されやすいのですが、たんぱく質は分解されると7~8割は窒素を含んだ老廃物となり、排泄する際、腎臓に負担がかかります。そのため、たんぱく質の制限が必要となります。
体を維持するための最小限のたんぱく質は体重1kg当たり0.6g/日が必要とされ、一日換算で約30g~40gです。
制限はあっても、たんぱく質は体にとって大切な栄養ですから魚・肉・大豆・卵などの良質のたんぱく質を中心に摂りましょう。

■ 塩分制限
塩分の過剰摂取は腎臓に負荷をかけ、むくみなどの症状や高血圧の恐れがあります。1日の塩分摂取量は5~7g以下に控えましょう。

・ハムやソーセージ、かまぼこなどの魚肉練り製品は、塩分量が多いため、使用量に注意が必要です。
・塩分の多い加工食品(かまぼこ・はんぺん・ちくわなど)はできるだけ避けましょう。
・醤油、ソースなどはかけるのではなく、つけて食べましょう。
・どの料理にも塩分をつけるのではなく、塩は1、2品に限って使いましょう。
・調味料は計量して使いましょう。


■ エネルギー摂取
エネルギーが不足すると、摂取したたんぱく質を有効に利用する事ができません。

・バランスのよい食事をしましょう。
・1日3回、規則正しく食べましょう。
・たんぱく質を制限すると食事量が減少しやすく、十分なエネルギーが摂れなくなる事があります。
・油類で上手にエネルギーアップしましょう。
・甘いものでエネルギーの補充をしましょう。


■ カリウムについて
腎臓ろ過機能が落ちると、タンパク質やカリウムは腎臓に負担をかけます。カリウムが排出できなくなると、体内のカリウムの濃度があがり、心臓病などを引き起こすこともあります。カリウムを抑えるには

●生の野菜や果物は適量にしましょう。また、缶詰の果物を活用しましょう。
●いも類、野菜は茹でこぼしたり、水にさらす工夫をしましょう。

 (特に多く含まれているもの:じゃがいも、 里芋、ブロッコリー、 ほうれん草、 春菊など)
●カリウムを軽減する調理法
・細かく刻んだ後、水にさらす
・多めの水でゆでこぼす
・あらかじめ水煮をしてから調理する。
・煮物の汁はすてる

調理法を変える事で、カリウムを1/3から2/3に減らす事ができます。しかし、ゆでてもカリウムの多く残る食品(いも類、豆類、ほうれん草)は摂取量に注意しましょう。
また、缶詰は果物よりカリウムが少ないのですが、シロップの中にカリウムが溶けているので、飲まないようにしましょう。

■ リンについて
リンの値が高い場合には制限が必要です。リンを抑えるには
●特にレバーの食べ過ぎに注意しましょう。
●牛乳やチーズなどの乳製品はひかえましょう。
●加工食品はさけましょう。


■ 水分について
水分制限は浮腫、腹水などがみられた場合は制限が必要です。

■ 腎臓病対策では、予防と治療で方法が異なります
塩  分  …… 少なく(予防)   少なく(治療)
タンパク質 …… 十分に(予防)   少なく(治療)
カリウム …… 多めに(予防)   少なく(治療)
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by acure0038 | 2008-03-19 20:27 | 腎臓病