カテゴリ:中医学(中国医学)( 6 )

玉体(天皇)に火傷の痕をつけるなどとんでもない

今、BSで「イジェマ」という韓国の医療歴史ドラマの再放送がやってます。
「チャングム」でも「ホジュン」でも、王様に対してもジャンジャン鍼だの灸だのやっておりましたが、昔の日本では、天皇に鍼や灸をすることは避けられていたこともあります。

有名なところでは、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)という人が、腫れ物の治療のためにを据えようとしたところ、

「玉体に火傷の痕をつけるなどとんでもない」

と反対されたために退位して治療を受けたと言われていますが、譲位のための口実であったとも。

その後、権力争いの口実にされることもあったため、天皇への鍼灸治療は行われなくなっていきました。



アキュア鍼灸院
埼玉県さいたま市大宮区宮町1-100
TEL 048-643-9811
月~金 9:00~13:00 / 15:00~20:00
土曜日 9:00~17:00
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by acure0038 | 2013-08-17 18:09 | 中医学(中国医学)

円皮鍼・皮内鍼

待ち合いに貼ろうと思い、こんなん作ってみました。

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by acure0038 | 2013-06-17 20:14 | 中医学(中国医学)

漢方医VS西洋医(明治時代)

漢方・鍼灸などの東洋医学は(日本では)歴史上2度ほど存続の危機がありました。
1度目は明治時代。2度目は第二次世界大戦敗戦後のGHQの指導によるものでした。

今日はその明治時代のちょっと「へぇ~」なお話。


明治になり日本は西洋化を一気に推し進めようという方針のもと、政府は伝統的なものを次々と切り捨てていきました。漢方・鍼灸もその一つで、明治政府は主にドイツを模範とした西洋医学を本格的に導入し始めました。

明治9年1月、政府は「医術開業試験」の実施を布告しました。その試験科目は7科目ですべて西洋医学の科目でした。それの意味するとろころは、「西洋医学を修めた者だけを医師と認める。それ以外のものは医師ではない」ということでした。

それに対して憤慨したのは漢方医・鍼灸医達でした。

これまで漢方医・鍼灸医を目指していた青年たちの前途が閉ざされてしまうし、後継者がいなくなる。いや、それよりその時点で、漢方医・鍼灸医の存在が否定されたことになるじゃないか。ということで、全国の漢方医・鍼灸医達が団結し漢方・鍼灸存続運動をくり広げました。

そして、幾度もの漢方・鍼灸医陣営と西洋医学陣営との対決が行われたのです。

「理論対決」=学術的にどちらが優れているか対決した、「政治的対決」=さまざまな政治的運動によって存続を図った・・・など、いろいろな勝負を挑んだようです。なかでも、戦いの総決算というべき最大のクライマックスが「治療対決」です。


それはどういうものであったかというと、わが国の風土病として早くから外国人医家にも注目されていた『脚気』=【ビタミンB1欠乏症。ほとんど日本だけの病気で、心臓と全身の神経系統に強い症状がでる】は、当時の西洋医学では、本体も治療法もわかりませんでした。

政府はこの問題に手を焼いた矢先に明治天皇が脚気にかかってしまったのです。このとき天皇の側近が、脚気の治療で有名であった漢方医の遠田澄庵を侍医にせよと進言しますが政府側はそれを承諾しませんでした。

そこで、ついに政府は専門病院を設け病院内のベッドを二分し、漢方医と西洋医の双方でその治療成績を比較することになったのです(政府の本音は脚気治療の秘伝を誇った遠田澄庵に、その秘伝をなんとか公開させようということにあったらしい)。


気になる結果は、漢方医側の勝利と伝えられています(諸説ありますが)。

しかし、治療をした漢方医・遠田澄庵が「これはわが門の秘伝であるので内容は公開できない」との旨を表し治療方法公開を拒否してしまったので、漢方側は失脚してしまいました。

しかし、遠田は政府に対する報告書に「脚気は其の原、米にあり」と記し、麦と赤小豆を食べることをヒントとして与えました。

これに着目した海軍軍医総監・高木兼寛(たかき かねひろ。 後に「ビタミンの父」とよばれ、その偉業を世界から称えられる)は、白米食が脚気の原因であると考えパンや麦飯を食べることを海軍内で実践した結果、海軍からは脚気はなくなりました。

漢方医・遠田澄庵はなかなか頑固な姿勢を貫きながらも、西洋医側にヒントを与えたことが結果的に医学の発展につながったのです。しかし、結局、漢方・鍼灸はこれ以降急速に衰退の一途をたどっていきます。


ちなみに、その「脚気米原因説」に真っ向から反対し、「脚気ウイルス原因説」を唱えていた代表的医者のひとりが陸軍軍医総監・森林太郎=後の、文豪“森鴎外”でした(森鴎外はドイツで細菌学の権威、ローベルト・コッホに学んだ)。このため、陸軍では脚気患者が減らず、日清・日露戦争での戦死者よりも脚気で失われた命のほうが多かったといわれています。
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by acure0038 | 2010-05-15 14:10 | 中医学(中国医学)

お灸の話

お灸に使う茶色い綿のようなものを艾(もぐさ)といいます。
艾(もぐさ)は何を隠そうヨモギからできています。草もちに入れるアレです。

ヨモギは昔の中国で治療魔除けに使われてきましたが、これは東アジア(中国、日本、朝鮮)だけでなく、古代エジプトやローマ、中世ヨーロッパでも治療や魔除けに使われていました。

まだ文化交流のなかった時代から世界中で使われていたのですから、すごいことです。
そのすぐれた薬効に世界中の人が気づいていたということでしょうか?
止血作用のほか、抗菌・抗酸化作用にもすぐれているので、かなりいろいろな病気に効果を発揮します。怪我をして出血したところや、病気で痛むところにヨモギを擦り込んだり、お灸をしたりしていました。

「ビワの葉」なんかも近いものがあります。ビワの葉灸といって、治療として取り入れているところがあったり、道具がインターネットで売られてたりします。


お灸に関して、日本の江戸時代に面白い話があります。
後水ノ尾天皇という人が背中に大きな「できもの」ができてしまいましたが、天皇の体というのは玉体ですから灸で火傷きずをつけることは許されず治療ができません。仕方なく天皇の座を退位し上皇となって治療を受けました。
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この話、信じるか信じないかはアナタ次第!
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by acure0038 | 2008-01-09 18:37 | 中医学(中国医学)

顔面診と腹診

以前、「舌診」のお話をしました。
今日は顔面診と腹診についてお話したいと思います。

まず顔面診では何を診ているかというと、ひとつにはを見ています。赤・青・黄・白・黒のどの色をしているか。これは陰陽五行の五行説に基づきます。
青・・・肝
赤・・・心
黄・・・脾
白・・・肺
黒・・・腎

色のほかにも、毛穴の状態吹き出物の有無などを診ています。また、顏を診ることで、カラダのどこに異常があるのかがわかります(図)。これらを総合的に診て、どこにどのような異常があるのかが分かります。
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例えば女性では、生理の前後になると、口の周りに吹き出物ができたり、化粧のノリが悪くなるという経験はあると思いますが、口の周り(鼻の下やアゴ)は腎・膀胱・子宮などの反応が現れる場所だからです。

腹診はというと、まずは図を見てください。必ずしも実際にある臓器の部位とは一致していません。東洋医学独特の診方です。
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「膀胱」の両隣にある「左腎水」「右腎相火」というところを見てください。産婦人科疾患では必ずと言っていいほど反応の出るところですが、例えば「腎虚」(下半身の弱り、腎臓・膀胱・子宮・卵巣などの機能低下)があった場合でも、「腎陰虚」「腎陽虚」ではお腹の反応の出方も違いがあります。

同じ腎虚(腎臓・子宮などの機能低下)でも、「腎陰虚」は ほてり や のぼせ があるタイプで、お腹の左側に反応が出ます。「左腎水」というところです。逆に、「腎陽虚」は冷えを伴うタイプで右側に反応が出ます。「右腎相火」という部位です。

ストレスがカラダに影響してる場合には、両わき腹の「肝相火」が硬くなったり張ったりします。肋骨の下あたりの「心」「脾募」というところももり上がったり、圧痛が出たりしますが、ここはストレスを受けたカラダがさらに悪化した場合に顕著に反応が現れます。

さてさて、非常にわかりにくい話をしているような気がしますので、このへんで切り上げたいと思います(;¬_¬)スンマソン
なんとなく「こんな感じで診てるんだな」というのが伝わればよろしいかと・・・・
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by acure0038 | 2007-08-15 20:02 | 中医学(中国医学)

舌診

中医学(中国医学)で診療する治療院では必ず「舌」をチェックされます。
当院でも100%の患者さんに舌のチェックを行います。

では、舌で何を診ているのか?
今日はそれを少し紹介したいと思います。

舌の色・形、苔の色・状態、舌の裏の血管の状態などを見ています。
さらに、舌は部分によって内臓の状態がわかるのです。
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健康な人の舌というのは、このような色、形、苔をしています。↓↓↓
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これよりも色が白かったり赤かったりすると、
白い・・・「寒」、体が冷えている
赤い・・・「熱」、体が熱っぽい
などという判断材料になります。

また、このように苔が厚いと、実邪(老廃物)が溜まってるな、ということになります。↓↓↓
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例えば、「胃」の弱ってる人などは、舌の真ん中あたりの苔が薄かったり、はげていたりします。

あと、よく見られるのが「紅刺(紅点)」です。↓↓↓
もっともよく見られるのは舌の先っぽに赤い点々がある人です。これも「熱」を表すのですが、「気逆」と言って、気がのぼってばかりで、上半身や頭に気が偏って熱がたまったりします。更年期障害などで見られる「冷えのぼせ」は、まさにその状態です。昔から健康の秘訣として、「頭寒足熱」なんて言ったりしますよね。頭を冷やして、足を温める。
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女性にとって特に重要なのが舌の裏の血管。「舌下静脈」と言います。
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黒っぽい血管が見えますよね。「お血」といって、血が滞っていることがわかります。
例えば、月経時にレバー状の血の塊が出る方は、必ず青黒いスジが見えると思います。


どうですか?今日は少し長くなってしまいました。
「さわり」だけですが、こんな感じで、「舌」のチェックをしています。
今日はちょっと鏡で自分の舌を見てみたくなったでしょ?(歯を磨く前に見てね)



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by acure0038 | 2007-05-09 16:49 | 中医学(中国医学)