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心を落ち着かせるホルモン -セロトニン-

■セロトニンとは?

宝くじが当たったとき:ドーパミンが増え、喜び、興奮します。
満員電車に揺られているとき:ノルアドレナリンが増え、不快になります。
  
・・・・そんな、心の高ぶりを鎮め、「ほっと」落ち着かせ、安らぐ気持ちを作り出すのがセロトニンです。例えば、筋肉がほぐれたり、いい匂いをかいだり、心地よい環境、食後のひととき・・・・

セロトニンが不足すると感情にブレーキがかかりにくくなるため、快楽から抜け出せずに依存症に陥ったり、うつ病になりやすいなどといった指摘があります。

■その癒しのメカニズムとは?

セロトニンは分泌を増すことで、ノルアドレナリンによる不快感を抑えてくれます。出すぎているノルアドレナリンの量を減らす働きがあるため、ストレスがたまっているときに温泉に入ったりすると「あ~」と強く癒されるのは、セロトニンが増え、高まっていたノルアドレナリンが一気に減らされるためです。

また、セロトニンは出すぎたドーパミンを減らす働きも持っています。そのため、強まった快感・興奮が弱まり、落ち着くことで、「もう満足」と行動にブレーキがかかります。

よって、セロトニン不足・・・・・「セロトニン神経がしっかりしている限りは、不安が不安として意識されず、恐怖も感じられない。ところが、傷害されると不安や恐怖を克服させるものがない。このため、他人では考えられないようなちょっとした苦しみや失敗で自殺したりするようになる」、「感情にブレーキがかからず、快楽行為が止められなくなる」のです。

■セロトニンは心だけでなく体にも影響を及ぼしている!!

セロトニンは、感情や情動だけではありません。
・食欲が旺盛になる
・不眠、熟睡できない
・生体時計のリズムが崩れる
・肥満、糖尿病
・頭痛
・姿勢が悪くなる
・生理不順、PMS、女性ホルモンの低下など

■鍼灸治療とセロトニン

鍼灸治療の効果のひとつとして、脳内モルヒネ様物質のエンドルフィンとセロトニンが分泌されるという効果があります。
セロトニンは前述の通り 「精神安定ホルモン」 ですが、エンドルフィンは 「脳内ハッピーホルモン」 とも呼ばれ、分泌されると気分がよくなります(陶酔感、多幸感)。

鍼灸治療によるリラックス効果、うつ病などの改善はこのようなエビデンス(科学的根拠)があるのです。


過去の記事: 座禅でストレスに強くなる
by acure0038 | 2008-02-28 20:40 | その他
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